一万回目のプロポーズ
第5章 ちょっとは近づけた
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「明奈っ」
ホームルームが終わると、香織があたしの席へとやってきた
『香織、何班だった?』
「あたしD班、まじ男子微妙なんだけど
…ってかさぁ、明奈、愛しの山口君と一緒の班じゃん!!(笑)」
…は?
『何それ?』
「明奈昨日言ってたじゃん、好みの男子は山口君だって」
あれは冗談に決まってるでしょーに!!!
あたしはあんなオタクっぽい人無理なんだってー!!
『あれは嘘だよ!!
何信じちゃってんの!?』
「あ~、それは照れ隠しだなぁ?
そんなに山口君のこと好きなんだなぁ?」
香織はわざとかそうでないのか、周りに聞こえやすいよう大声で言った
その顔は明らか楽しんでる