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愛のかけら

第4章 遥ルート・学園祭

下げた右足をまた前に出し、恐る恐る近く

真っ暗の中じわじわ不安と恐怖心に襲われ、さらに追い討ちかけるように後ろで壁が閉じた

すると一気に明るくなり目が眩む

眩しさになれ、瞼を開いた先にはゆったりと白いソファに腰掛け、右肘をついて顔を凭れ優愛に微笑む遥の姿

駆け足で遥に駆け寄る

六畳程の部屋は焦げ茶色のフローリングで、あるのはエアコンと白い布ソファとその下に二畳のアイボリーカラーのギャザーラグだ

「もう~さむかったんだよぉ!」
でんっと遥の前で苦情をぶつける優愛

悪びれなくニコニコ顔の遥が答える
「待ちくたびれたなぁ!僕は暖かかったよ」

発言にいらっとする優愛はむっとした

「私何で呼ばれたんだっけ?遥くんが変な紙をあのこに渡したからでしょ!わざわざ来たのに酷い!」
「へ~やきもち?怒った顔も可愛いんだよね・・つい虐めたくなるんだよ。あっ、じゃあ来てくれてありがとうー」

絶句する優愛
ニコニコした遥

「何たくらんでるの?」
「大したことじゃないよ」

企んでるんだね・・と心の中で警戒心を強める

「探すのに手間取っちゃって・・残念ながらそろそろ戻らなきゃ・・じゃあねまた後でね・・」
そう言うだけいって踵を返す優愛

「っ!!ひゃあっ」
振り返って歩き始めたとたん、首をぐんと後ろに引かれそのまま遥の上に倒れ込んだ

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