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恋した相手は痴漢です

第2章 すれ違い

意識すら薄れかけた頃ようやく解放され、涙で濡れた顔で放心状態になりかけながらも、酸素を取り込み息を整えた

「本当の事言ってよ」
背筋にぞくっと冷たさを感じながら、グッタリした身体で変わらない遥の目を見た

力の入らない身体を無理やり動かし、遥の手を握った

「ゴメンナサイ・・でも・・ちがうの・・!わた・・し・・遥クンがっ・・」
よろめく身体をなんとか起こして遥を真っ正面に見つめる

「優愛って純情だって勝手に思いこんでただけなのかも」
ボソッと呟いた遥にビクッと肩を震わせた

ドサッと押し倒された優愛は、勢いよくブラウスを捲られてもショックが大きくて、されるがままだった

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