ずっと好きって
第5章 告白
「ほらっ!まゆっ、告白しなよ!」
「ぇ…ぇえ…」
「えーじゃない!私が勝ったんだから、コクんなよ‼」
勝った。
私とまゆは、ある勝負をした。
なんで勝負したかというのは、誰だってわかるよね?
まゆが告白をしないから、ある勝負をして私が勝ったらするって、条件。
その勝負の内容は、歌、ダンス、柔軟性、絵。
すべて私が得意なもの。
なにも知らない女の子たちを審判に、まゆと勝負を行った。
歌は、音楽の授業でパートリーダーをするくらいの私だったから、勝てた。
まゆにダンスを教えたのは、この私。
その私が負けるわけがなかった。
私はダンスをやっているうちに、だんだんと体が柔らかくなっていった。
180度、ピッタリと開脚する私の横で、床に股関節がつけないでいるまゆがいた。
クラスアンケートで、2位と9票も差をつけて1位になった私が、絵で負けるなんてことはない。
これも私が勝った。