ずっと好きって
第5章 告白
まぁ、6年間ずっと一緒にいたら、そりゃあ2人のこともよく知ってるし…
自然と一緒にいたりするから、仕方ないこと。
私は女の子にも男の子にも、誰にでも抱き付けるからいいんだけど…
裕太の場合、私だけに見せる一面があるから、私のことが好きってゆー噂が流れてしまった。
私だけに見せる一面ってゆーのも、この噂も、私的にはとっても嬉しかった。
でも、相変わらず素直になれなくて、…すぐに否定するし、聞かれても好きじゃないって…
ううん!
好きじゃないとは答えない。
もしも本当に裕太が私のことが好きで、好きじゃないって言ったのが裕太の耳に入ったら…
せっかくの両想いなのに、自分から壊したことになる。
そんなのは、絶対に防ぎたかったし、嫌だった。
だから、こう答えた。
「裕太のことは、友達だと思ってるし、男の子として見たことがない」
…きっと、こんなことを嫌いな奴にだって言われたら、私、泣いちゃうくらい嫌な言葉。
なのに、答えてしまった。それも笑顔で。
とくに裕太には聞こえたとか、そーゆーのはなかったけど…