ずっと好きって
第5章 告白
放課後。教室でみんなが一斉に声をあげて、廊下はいつものようにぎゅうぎゅうになる。
私とまゆと、そしてもう一人、いつも一緒にいるあみが、帰ろうと廊下に出る。
…はっ、忘れてた‼まゆってば、裕太に告白するんだった‼
私はぎゅうぎゅうの廊下の中、まゆに言う。
「ま、まゆってば、告白するんでしょ⁉早く手紙渡しに行こう‼」
「あっ、そうだったね!浪、いつも遅くまで教室で遊んでるから、今行こう‼」
私とあみはまゆの両腕を教室に向けて引いた。
「えっえぇ⁉ヤダぁー‼」
「ヤダじゃないの‼」
さらに腕を強く引くと、まゆは私たちの手を振り払って廊下を走って行ってしまった。
「あっ!ちょっと⁉」「ま、まゆぅ~」
…
え?私たち、どうすればいいの?