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掌の浜辺

第2章 秋 - heart warming -

 着いた。時間は午後5時ちょうど。平日でもいっぱい並んでいるけど、すぐ案内されるバイキング屋さん。お店が開く5時めがけて行ったら、スム-ズに入れる。
 「それではごゆっくりお過ごし下さいませ。失礼致します」
 「は-い」
 「そうしたら行こ?」
 「はい♪」

 トマトとお豆腐のサラダ、蒸し野菜、炒飯、きのこの天ぷら。ます目状に区切られたトレ-な少しずつ入れていく。そのあと、おつゆを持ってきて、と。りょうこさんを待つ。
 「ゆうこ早いね。ごめん、私いろいろ見ちゃってた」
 「大丈夫ですよ」
 「待っててくれてありがと。食べよ!」
 「はい♪」
 りょうこさんのプレ-トには、カルボナ-ラとナポリタンが少しずつと、鶏の唐揚げが1コ、水菜と鰹節のおひたし、コ-ンポタ-ジュ。ス-プあったんだ。次、取りに行こう。
 「ス-プどこにあります?」
 「この通路行ったらドリンクバ-あるしょ?」
 「はい」
 「その左側の通路を道なりに行ったらラ-メンとかうどんとか作ってくれるところがあるんだけど、その手前だよ」
 「ラ-メンとかおうどんの手前、ありがとうです☆」
 「いいえ☆ゆうこ、それきのこの天ぷら?」
 「あっ、はい♪珍しくって持ってきちゃいました」
 「珍しいよね。私もあとで食べようかな」
 「おいしいですよ(*^^*)」
 「うん、おいしそ!」
 「天ぷらはおうちであんまり食べれないんですよ」
 「あぁ。油の処理大変だもんね」
 「はい。だからこういうとき食べるんです」
 「だねっ」


”きらきら”
人が笑顔になっているときが
いちばん
輝いているって感じる
すごくすてきだし周りにも福が
来る
ように思うし本当に気分がいい
そばに青い鳥がいるような
気持ち
鳥かごの中とかショ-ケ-スの中じゃなくて
空を自由に飛び回る鳥みたいに
でも
それが繕っているものだったら…

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