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掌の浜辺

第2章 秋 - heart warming -

レストランで食事を済ませて次に向かうところ
うちらはまた歩いてパレ-ドの時間になるまで
アトラクションを見て回って遊んでたくさん楽しむ


 連休明けは火曜日、この日は毎週3、4年生対象で就職活動演習っていう時間がある。就職を希望する学生がたくさん集まって、キャリアコンサルタントの人と先生を交えて、みんなで演習的に面接練習をしたりSPIの問題を解いたりエントリ-シ-トの添削をしたり。いろいろコ-ナ-に分かれていて、自分がやりたいところに行って演習を受けるみたいな感じ。私は今日はグル-プディスカッションのブ-スに来ている。次に受ける会社で集団討論会っていうのがあるからその対策。今話し合っているテ-マは大学生活についてだけど、それぞれ好きなものをピックアップしてフリ-ト-クしているからすごい楽しい! 部活のこと、ゼミのこと、一人暮らしのこと、アルバイトのこと、趣味とかボランティアでやっていること、いろいろ発見がある(*^^*)
 「平石さんはどんなこと話すんですか?」
 1人の学生が尋ねてきた。
 「はい。サ-クルのことを話します。もう今は廃部になってしまったんですけど、野球同好会というサ-クルに入っていたとき」ー

 ー  気分を落としながら行った今日のバイトだけど、バイト先に着いたら気持ちを切り替えることができた。あと、お客さんと向き合っていたらいつの間にかそんなに気にならなくなっていたような。他のことに集中すると、私は大丈夫なんだね。よかった。
 そして、無事にバイトが終わって帰る矢先、「ゆうこ!」
 振り向くとりょうこさんが立っていた。私の働いているコンビニにさっき寄ってくれて小さいビンに入ったレモン水を買ってくれたんだけど、まだいたなんて思わなかった。
 「りょうこさん。さっきありがとうです」
 「飲みたかったから。これ好きなんだぁ。あ、それより、今から空いてない?」
 「あっ、えと、おかあさんに言ってからなら大丈夫です」
 「了解。ちょっと食事会しない?」
 「いいですね♪ちょっと待ってください」
 ケ-タイを取り出して、親に電話で連絡。OKをもらった。
 「大丈夫です☆」
 「やった!よし行こ」
 「はい。それでどこですか?」
 「去年みんなで行った、たべほ-だい」
 「あっ、はい」
 久しぶりだから楽しみ。

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