時間割りを配布します。
第3章 一時間目:数学・後
……どうですか。
ええ、冗談でしょうね。
でも、僕は授業をするたびに思い出してしまって。
その三日後くらいに熱が出てしまって。
そう、―――今日のように倒れてしまったんです。
あ、思い出しましたか。
で、あなたが言ってくれたでしょう。
保健室で。
今日のように。
先生はそこで、甘く微笑んだ。
「『先生のおかげです。
こんなになるまで働いてくれるから、数学のテストは安心してできるんです。』でしたね?」
「あー、……はい」
何か恥ずかしい。
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