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時間割りを配布します。

第4章 二時間目:家庭科・前



(顔、赤いだろうな、私)


私だって、あの欲情、熱を含んだ声が冗談だなんて思ってやしない。
でも―――、先生には、『いい先生』でいてほしかったのだ。


(私は、先生に一番最低なことをした)


心の中で自分を責めていると、いつのまにやら教室だった。
次は家庭科で、調理実習だった……と思う。



「ゆうちゃんっ!」

と、そのときだ。
私は、瞬時に秋山 美鈴(あきやま みれい)―――私の親友だと悟り、振り返った。


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