
ガーディスト~続編~
第5章 ハロウィンの夜に(前編)
「ただいまぁ~」
ちょうどその時、玄関で声がした。
「あれ、姉ちゃん、誰か来てんのー?」
バタバタと歩く音がし、ランドセルを下げた男の子と女の子が居間に入ってきた。
「あ、ちょうど良かった、紹介するよ。小学6年生の柊哉(とうや)と、小学4年生の春陽(はるひ)だよ」
「え、誰?姉ちゃんの彼氏?」
「違う、ボディーガード!」
ニヤニヤする柊哉の頭を、美夏は軽く小突いた。
「ぼでぃーがぁどって何?」
大きな瞳を輝かせながら、春陽が護に向かって尋ねた。
