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精霊と共に 歩睦の物語

第1章 夏休みは部活だ!

ポォーン!ポォーン!
 正午になると、あちこちのスピーカーから、昼のサイレンがなり始める。


「今日は、ここまでにしよう」
 顧問の先生が、声をかける。

「はい!」
 部員達は、練習をやめ集合する。
 身なりを整え、正座する。


「黙想!」
 主将の号令で、黙想する。

「神前に向かって礼っ!!」

「正面に向かって礼っ!!」
 部員達は、一斉に座礼をする

※座礼とは両手の親指と人差し指で三角形を作り、そこに鼻が入るようにかがみこむ形の剣道での『礼』の型


「それでは、解散!」
 顧問の先生が道場から出て行く。

「ありがとうございました」
 部員達は、先生を見送るまで整列している。

「一年!片付け頼むぞ!」
 三年生は、一番に更衣室に行く。

「はい!」
 一年生は、竹刀やその他の金トレ用具を、片付けている。



「歩睦!いまから暇?ちょっと!付き合えよ!」
 涼が、ニヤニヤしながら言う。

「…別にいいよ」
 汗だくの髪の毛をタオルで拭いている手を止め答える歩睦。直感で『何か企んでるな』とは、思ったが涼に付き合うことにした。

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