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マジックオブジェクト

第3章 学校

『おーす。』
『おー。』


「……ん…。」

辺りから聞こえる声に意識が戻る。
いつの間にか寝てしまっていたらしい。

「おはよー。」
「ああ……。」

自分に目掛けて飛んでくる挨拶を適当に交わしつつ体を伸ばす。

「んー……。」

体が伸びる感覚が心地いい。

「よー和魔。」
「ん?」

後ろからの声に椅子ごと後ろに傾ける。

「なんだ蓮か。」

「なんだ扱いは酷いな。」

そう言って苦笑する蓮。

蓮は俺の親友だが俺が『マジックオブジェクト』についての知識は全くない。
そもそも『マジックオブジェクト』を知っている人間はごくわずかでほとんどの人間は『マジックオブジェクト』なんてものがあることすら知らない。

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