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第1章 『リモコン』

「あぁっ…はっ…はっ…。」

くちゅくちゅといやらしい音が寂れた工場内に響く。

あちらこちらに鉄クズが散らばり足の踏み場も無い。

僅かに何もない床がある場所には一組の男女が座っていた。

「はぁはぁ…いいよ美空ちゃん…。」

興奮した様子の男は片手で自分の性器を触り自慰行為をしていた。
もう片手には何故かリモコンが握られている。

「もう…んっ…やめて…。」

喘ぎながらも拒絶の言葉を出す女は何かに操られるかのように自慰行為をしていた。
まるで目の前にいる男に無理やりやらされているかのように。

その様子を見た男は更に鼻息を荒げる。

「はっ…はっ…。」

今にも絶頂に達しそうな男。

「もう…限界だ…!!」

震える手でリモコンを操作する。

押したボタンは5。

その瞬間女は自慰行為を続けたまま顔を男の性器に近づけていた。

「…!!いや、いやぁ!!」

泣き叫ぶ女の口が性器に近づいていく。

「さぁ…!」

男の声と共に女の口が性器に当たり…。









「この…変態がぁっ!!」


ガシャン!!





廃工場の窓ガラスが外側から破られる。

窓ガラスから廃工場の内部に入ってきたのは一人の少女だった。

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