マジックオブジェクト
第1章 『リモコン』
黒いマントに少しくたびれたトンガリ帽子。
それらを身に纏った黒髪の少し釣り目がちな少女は箒に乗って宙に浮いていた。
「な…。」
突然の少女の登場に開いた口がふさがらない男。
すると今度は廃工場の入口から声がした。
「おい!!勝手に乗り込んでんじゃねぇよ!!」
「うるさいわね!!どうだろうがこいつボコボコにすればいいんでしょ!!」
指を指され竦み上がる男。
その手からリモコンが滑り落ちる。
「あれだな…。」
入口に立つ少年の目が眼鏡の奥で細められる。
「おい。魔奈…。」
マントの少女に話しかける少年。
だが
「行くわよ!!」
「ばっ…魔奈!!」
魔奈と呼ばれた少女は少年の話を聞かずに男に飛びかかる。
「ひぃっ!!」
情けない声を上げて男は拾ったリモコンを魔奈に向ける。
「しまっ…!?」
真っ直ぐに走っていた魔奈はリモコンを当てられるとすぐに体が動かなくなった。
「う、動くな!!」
「…っ。」
魔奈の方に走り欠けていた少年は立ち止まる。
それらを身に纏った黒髪の少し釣り目がちな少女は箒に乗って宙に浮いていた。
「な…。」
突然の少女の登場に開いた口がふさがらない男。
すると今度は廃工場の入口から声がした。
「おい!!勝手に乗り込んでんじゃねぇよ!!」
「うるさいわね!!どうだろうがこいつボコボコにすればいいんでしょ!!」
指を指され竦み上がる男。
その手からリモコンが滑り落ちる。
「あれだな…。」
入口に立つ少年の目が眼鏡の奥で細められる。
「おい。魔奈…。」
マントの少女に話しかける少年。
だが
「行くわよ!!」
「ばっ…魔奈!!」
魔奈と呼ばれた少女は少年の話を聞かずに男に飛びかかる。
「ひぃっ!!」
情けない声を上げて男は拾ったリモコンを魔奈に向ける。
「しまっ…!?」
真っ直ぐに走っていた魔奈はリモコンを当てられるとすぐに体が動かなくなった。
「う、動くな!!」
「…っ。」
魔奈の方に走り欠けていた少年は立ち止まる。