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マジックオブジェクト

第2章 ギルド

『年上に向かってお前なんて言葉使っちゃダメでしょ?ちゃんと『雪乃お姉さん』って…。』

「断る。従兄弟に敬語使う気はねぇ。そもそも1日違うだけだろうが。」

和魔の前に映し出されているバニーガール雪乃と和魔は従兄弟で雪乃の方が生まれるのが1日早かったらしい。
実際二人は11月生まれなので特に学年の差は無いのだが雪乃は和魔にいつも『雪乃お姉さん』と呼ぶように強要してくるのだ。


「……まぁそれはともかく時間があったらこっちのことも調べてクエスト振ってくれるように『あいつ』に頼んどいてくれよ。」

『和魔君は東京だよね……。東京は機械系が多いから難しいかな……。あ、そういえば東京の外れの山に『マジックオブジェクト』があるって話があった気が……。』

「マジか!?」

『うーん……聞いた話だから詳しくは分かんないんだよね……。まぁ後でお兄ちゃんに調べて貰っておくね。』

「そうか……悪いな。」

『大丈夫だよ。多分『白羽』に伝えることになるからそっちに『白羽』が行った時に聞いといて。』

「分かった。じゃあまだ宿題が残ってるから切るぞ。」

『へー。宿題やるような柄じゃない気もするけど……。まぁいいや。またね。』

プツンと音をたてモニターの通信が途切れる。

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