恋論! *-平凡ちゃんと2人の王子くん-*
第5章 バレたっ!?-*-*-陽side
陽[~~っ!]
思わずキッと睨む。本能で。←
?[怖っw]
そいつは余裕そうな顔で笑った。
陽[言っとくけど!私の方が年上だから!]
?[陽は相変わらず怖いよなw
てか、年上面すんの、いい加減どーなの?]
陽[う、うっさいな!いい加減、
陽じゃなくて――!]
?[はーいはい、黙れ姉貴。]
はい、ご紹介が遅れました。
黒メガネのイケメン男子。
――は、私の弟の翔(ショウ)。
私と同じ高校の、一年生。
だけど、"ただの" 弟ではない。
翔[まず、年上年上って言っても、
俺のが背は高いし、モテるし、
成績もいい。
陽……姉貴に負けるとこなんて
見つからねえけど?]
陽[あーあーあーあー!
んー?聞こえないなー?]
翔[うっざ(`□´)]
年上年上、ってなんのことかといいますと。
私が産まれたのが4/1の23:57。
翔が産まれたのが次の日、4/2の0:05。
そうです、双子。
日付の不運により、
学年は違ってしまったけども。
翔は平凡な私と真逆で、
何でもできてかっこいいし、モテる。
本当に、同じ親から同じときに産まれたのか不思議に思うくらい、
似てない。
姉弟に見えない。
陽[やっぱり不平等だ…]
翔[リア充のこと?]
…知らないうちに口に出てたらしい。
陽[翔はモテるけど、彼女つくらないの?]
翔[うーん、いつかね]
"モテる"ことは全く否定せずに
さらっと返された。
翔[で、陽は?]
また姉貴呼びじゃなくなった翔は
私に話を振った。
陽[え?なに?]
翔[佐野先輩に告らないの?]
――――――――――――はい?