恋論! *-平凡ちゃんと2人の王子くん-*
第5章 バレたっ!?-*-*-陽side
陽[――――!?]
私は慌てて振り返る。
瞬間、嫌な予感は的中した。
翔[洋太郎先輩!?…と愛先輩も…]
洋[聞きましたぁ?愛サン愛サン。
やっぱり、陽サンは佐野王子に恋をしてるようですねぇ?]
愛[ですねぇ、洋太郎サン。
今さっきは否定してたのにねぇ?
いやあ、いいことを聞きましたなぁ。]
陽[待って待って待って待って待って!
違うの、これは、その、
好きとかっ!違うし!?///]
この2人にだけはバレちゃだめだった。
周り見とけばよかった。
愛[ああ、はいはい、
陽は可愛いねぇ、すぐ顔にでる。
真っ赤っかだよ~?w]
陽[だっ、違…っ]
洋[おー、おー。もうわかったから!
翔もナイスファイトだっ!]
翔[あ、ありがとうございます……?]
もうダメだ、
この勢いの2人を止めるのは不可能だ。
愛[よーっし、
じゃあ、まずは佐野としゃべらないとね?
がんばるよ、洋ちゃんっ!]
洋[おう!陽、脱・非リア充!]
陽[…も、もういいよ…、いいから…。]
そーゆーワケで、
翔の他、愛、洋太郎にまで
秘密にしていた恋心だか憧れだか
わからない想いがバレて、
"陽、脱・非リア充"運動は始まった――。