恋論! *-平凡ちゃんと2人の王子くん-*
第2章 -*-*プロローグ*-*-陽side
私、如月陽は、本当に平凡なやつだと思う。
何か他人より飛び抜けて出来ることもなく、
かといって劣っているわけでもなく。
顔だってかわいいわけでも、
特別ブサイクなわけでもない。
スタイルだって、普通の寸胴タイプだし。
赤縁メガネで右の低いサイドテールっていう特徴はいつだって変わらない。
あとは…明るくてうるさい。
だけどネガティブ。
みたいな。
ほら、このページだけで語れちゃうようななんにもない平凡ちゃん。
私はまだ、このあとに起こる
夢のような現実の存在の予感すら
感じていなかった。