無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「お待たせいたしました」


カクテルグラスに
胡蝶蘭の花一輪

レースのコースターの上にのせた

パイナップル
マンゴーをベースに


甘酸っぱいカクテル


「彩華のイメージどう？」

「この味絶妙ね　美味しいわ」

「よかった　気に入ってくれて　これ作ったらそっちに行くよ」

「あまり待たせないで」

「ＯＫ　すぐだから」

今度のカクテルは
味わってゆっくりと口に運んだ

ライアンは忙しそうに
シェイカーを振る

途中　さっきの店員さんが
カウンターに入り　
ライアンに耳打ちした

「ＯＫ」

その視線の先には
常連客と思われる
老夫婦がいた


５杯目のカクテルを作り終えると

ライアンは
カウンターをでて

老夫婦のもとに向かった

跪き
目の高さを低くし
丁重に話す

さすがだなぁ～

あの優しい笑顔



バーテンダーって誰でも惚れちゃうよね


私の目はさっきから

ライアンばかり追いかける