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ひと夏のアバンチュール

第10章 最後のシチュエーション

「ありがとう」

また抱きしめられた

「もう会えないね」


ライアンは手を伸ばした

私も手を伸ばし

強く

強く

握手した


流した涙は
私を強くしてくれ


こんな年になって初めて知った




罪悪感と

甘酸っぱい恋心
きっとあのカクテルの味


苦い気持ちだけが

ライアンとケンが残した

私への贈り物



ありがとう

出会えたことに感謝してるわ


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