大渕芹奈
第2章 人生最悪の学年末
それから私と悠哉はラブラブだった。
ただし…それは放課後から真夜中までの話。
学校では、ただの親友…のふり。
そう…みんなには秘密だった。結菜にも、藍嘉にも、佳貴にも。
ある日、いつものように学校に着いて教室に入ると、普段は私よりも来るのが遅い結菜が、藍嘉と仲良く喋っていた。
【おはよっ結菜今日は早いね】
『あぁせりなおはよ』
〔おはよ。でさ、結菜はさ…〕
すぐまた結菜と藍嘉が盛り上がりはじめてしまった。
なんか…2人とも今日はそっけないな。
そして休み時間。
【結菜、藍嘉。次、理解室一緒に行…】
いない。移動教室の時はいつも一緒だった2人がいない。