大渕芹奈
第1章 仲直り
悠哉が私の家に、電話をかけてきた。
…これが、悠哉と私が付き合うきっかけになるなんて、当時は全然思わなかった。
「あ!…もっ…もしもし…大渕っ!?」
これはお父さんが電話に出たから、緊張しちゃったらしんだよね。
【もしもし?誰?】電話を代わって私が聞いた。
「あのっさぁ…アドレス教えてくれないかな?」
【だから誰だよ!?まさか…】
ガチャ!プーっプーっ
ぇぇえええ!?って思った。でも私は誰だか分かったんだ…悠哉だって。
次の日から悠哉は頻繁にメールしてくるようになった。
お互いに習い事の時間になるまでメールしてた。
悠哉は空手、私はダンス。
そしてそんな毎日を送っていたら、ある日こんなメールがきた。