テキストサイズ

自殺旅行

第3章 独房生活


十三時頃からロビーにて卓球大会が開催された。

少し離れた所から眺める。とは言っても眼鏡をかけていないのでよく見えないんだけどね★

そこへヒョロ助てんて~がとことこ来て、白衣のポケットから聖書を取り出して少し聖書の説明をしてくれた。

「はいどうぞ。・・・・・・本当に読む?」

「読みます。・・・・・・ありがとうございます!」

うわ~~~~~い! やった~~~♪ 嬉しい! 嬉しい! 嬉しい! 嬉しい! 嬉しい! やったーーーーー!!! 聖書だーーーーーーーー♪♪♪

この時私は初めて(失礼★)ヒョロ助医師に感謝した。

本当に嬉しかったのですよ?



「仮名ちゃん見てた? オレ優勝したよ!」

足にプロテクターを着けて『SD』が手を振りながら歩いて来た。

「見てましたよ。まあ、私眼鏡をかけていないので、あんまり見えてませんけど」

私も手を振りながら応えた。

「えええっ?!?! 見えてないの?! ちゃんと見ててよ~~~。あと、なんかヒョロ助と話してたよね?」

「ええ。私の主治医ですから。話くらいはしますよ~」

彼氏気取りの『SD』さん。私的には彼氏と言うよりも犬って感じですが。








看護師と会話。

私の一つ年上のお姉さん『STさん』に聞きました。

「あのお婆さんが何を言っているのかさっぱり聞き取れません。皆さんは会話してたりしますよね? 言葉が解るのですよね? 私にはマイケルの真似にしか聞こえないのですが・・・・・・・」

「いいや~~~。私には鹿の鳴き声に聞こえる」

そう言って『STさん』は笑った。

「オレには『ぴゃ~~~~~~~~!!!』って聞こえる」

そう言って笑ったのは『クマちゃん』だ。ああ・・・・・・『ぴゃ~~~~~!!!』もありだ。って言うか看護師もそんな風に聞こえるんだ☆


ストーリーメニュー

TOPTOPへ