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自殺旅行

第4章  個室生活



夕食後。部屋に戻ると『MK』がベッドで寝ている。

「おはよ~~~♪」

と、手を振り笑顔で言われ部屋を間違ったかとネームプレートを見た・・・・・・私の名前だ。

「・・・・・・・・・・看護師さ~~~ん!」

久しぶりに大きな声で看護師を呼んだ。

『MK』に聖書が下敷きにされています★

そしてベッドが『MK』臭くなりました・・・・・・・・。









四十二日目

女性はとかくお喋りだ。キチガイだろうとそうでなかろうと。

が、口の軽さは『アレ』な人たちの大勝利☆ だ。なんてったって、大きすぎる独り言なのだから・・・・・・。

無口な美少女『NRちゃん』に誘われてテレビの前に・・・・・・コタツだ!

キチガイどものチャンネル争い。占いが見れなかったと怒るババア。

どうでもいいよ・・・・・・。






看護師『KRさん(♂)』が病院の何処からか本を借りてきてくれました!

「適当に選んできたから、好みに合うかは分からないけど・・・・・・」

嬉しい~~~! 嬉しい~~~! 聖書も読み終わり、暇すぎて聖書二周目突入していた所だったから尚更嬉しい~~~♪

「ありがとうございます!」

この看護師『KRさん』私がまだ独房・・・・・・保護室にいた時から色々と教えてくれた人で、本当にいい人なんです。

お仕事だから。うんそれもあるだろうけど私の担当じゃないのに・・・・・・。

独房でなまりや方言が分からない私に、この地方の言葉等をわざわざパソコンで調べてプリントアウトして持ってきてくれたり、忙しいだろうに時間や暇を見付けてはお話をしに来てくれたり、後に院内見学(?)に連れて行ってくれたり・・・・・・・。

本当にお世話になりました! 方言やなまりが早い段階で少しでも解るようになったのは他の誰でもなく『KRさん』のおかげです!!!

感謝しています! いつかご恩を返せたらいいのですけど・・・・・・生きていたら・・・・・・なんて言ったら怒りますよね~~~☆

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