テキストサイズ

自殺旅行

第7章  解放病棟へ



「院内散歩行ってきます」

看護師に告げて病棟を後にした。

『パンダちゃん』が言うには院内だったら看護師に言わなくてもみんな勝手に出歩いてますよ~。うん・・・・・・そのようですね・・・・・・私、主治医から一言言ってからって言われてますから★

信用ありませんから~~~。





院内をうろついていると、看護師の『平井さん』によく遭遇します。





まだ自由に出られない病院自体の出入り口の自動ドアを眺めること二時間・・・・・・早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く・・・・・・出たいよ・・・・・・。

本当の自由になりたいよ。





夜。

『メリット』が看護師『男前(私は認めない)さん』に連れられお部屋に・・・・・・ハンガーなどの洗濯用品を持って参上!

沢山頂いてしまいました。嬉しいよ~~~! ありがとう! 本当にありがとう!!!





明日はいよいよ外出だ~~~~~♪








百二日目

解放病棟初日の朝です。おはようございます。

『パンダちゃん』から聞いていた通りにみんな動き出すのが第一より早い! 年寄りが多いのも早い理由だろう。

だからと言って朝食の時間は変わらない。



今日から外! 外! 外! 外!!! 早く早く早く早く早く!





事務所に私の残高を確認。予想を上回る残金に『パンダちゃん』となぜか笑いあった。

早速下ろします。全額・・・・・・は、無理です。その瞬間独房に戻されるでしょう・・・・・・・。

僅かだけ、洗濯用に下ろして自己管理です。ロッカー番号27。

行動する度に足りないものが出てきて泣ける・・・・・・洗濯バサミが足りないとか・・・・・・棄ててきたの!!!もう全部!!! ぜぇーーーーーーんぶ!!! 棄ててきたの!!!

私自殺旅行なの! ・・・・・・・洗濯バサミが足りないとか・・・・・・・泣ける。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ