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自殺旅行

第7章  解放病棟へ



百十日目

一人になりたい。一人になりたい。一人になりたい。一人になりたい。

ごめんね。可愛い寄生虫たち。でもね・・・・・・私、一人が好きなんだ。

「私、淋しがりやだから~♪」

そう言って付いてくる寄生虫たち。一人では何も行動出来ない寄生虫たち。

でも、私は一人が好き。一人がいい。一人でいい。

お願いだからそんなにべったり付いて来ないで。可愛いくても少しだけウザイと思ってしまうんだ・・・・・・。

ごめんね、可愛い寄生虫たち。








百十一日目

遠出の外出は看護師付き添いならいいと、ヒョロ助から許可を頂きました。





午前九時半。

食堂にて『自治会』なるものが始まりました。

患者の『会長(♂)』が、

「第六〇三回自治会を始めます!」

って、そんなにやってんの?! 月イチでやっているらしい。

「トイレは綺麗に使おう」「○月○日にワックスをかけるので、ベッド下の荷物はベッドの上に~」などから「○月の誕生日は○○さん。○○さん。」「○日は皇太子の誕生日で~」などなど・・・・・・なぜか始終患者の『会長』の仕切りで進み、三十分ほどで終了した。





今日は『SST』外出は厳しいかな。外は吹雪にも似た天気。

今日も思う。『SST』・・・・・・私に必要か?! 本日の議題も・・・・・・他人の家庭の事情なんか知らんがな~~~~~~! と叫びたくなる内容でした★

「意見やアドバイス何かありますか? ・・・・・・仮名さんどうですか?」

看護師に聞かれたので正直に言ってみました。

「黒いアドバイスしか浮かびませんので、止めときます★」

「あぁそれは・・・・・・止めときましょうか」

笑われましたが、仕方がない。わたくし根っから曲がりくねっている上に腐っておりますから♪




『SST』は私に必要か? と主任さんにこっそり聞いてみた。

「必要ないと思うわ~」

って苦笑されました。ですよね~☆

でもね、ここは病院。私は入院患者。主治医の言うことは70%~80% は絶対か・・・・・・とりあえず言うこと聞いとけってね☆

それに何より、可愛い可愛い子リスちゃんの言うことですから、聞いちゃいますよ~~~・・・・・・ふふふムカつく☆

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