狼 彼 氏 .
第2章 1.僕のそばに居てください。
こんにちは!奈々です。
今は廉くんのおうちに来てます。
だけど廉くんはパソコンに向かってお仕事中‥なんか嫉妬。
「廉くーん」
『‥‥』
「廉くん廉くーん」
『‥‥』
「おばか廉くーん」
『‥ブチッ』
あ、今変な音しませんでしたッ?
『誰かなー?僕のコトばかって言った子』
か、か、顔が怖いよ廉くんっ!
「ごめんなさいっっ」
咄嗟に逃げなきゃ、と思った私はキッチンへ足を向けました。
「‥‥はぁ」
せっかくのお休みなのに、
また廉くんお仕事に取られちゃった。
なぜか、目から涙が出てきた。
「グスッ‥廉くん‥っ」
『なーに?』
なんと後ろには私の彼氏さまの
廉くんが私を見下ろしていました。
「えッ..いつから居たんですか?」
『さっきかな』
「‥‥ごめんなさい」
『なんで奈々が謝るの?』
「廉くんのお仕事の邪魔ばっかりしちゃうから‥っ」
『そうだね。だけど奈々が居なきゃイヤ』
「あ..はい」
『すぐ終わるから待ってて』
「はーいッ」
『いい子』
廉くんは私に手を差し出し
パソコンのあるリビングへ二人で向かいました。
この後、私にとびっきり甘いキスが降り注いだのは内緒です♪
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
『顔赤すぎ、』
「だ、だってそれはッ!」
『ゆでダコみたい』
「そんな言わないでくださいーっ」