狼 彼 氏 .
第3章 2.理由なんていりません。
なにやってんだよ、奈々..
あ。はじめまして
奈々の彼氏の二階堂廉です
‥なんて。それより奈々
さっきからどこに行ったのか。
一緒に部屋に居たのに急に行方不明。
まぁ奈々はバカだからね、
『奈々~?』
返事がない。
俺を怒らせたいのか?
仕方ないから部屋を探そうか・‥
でも不安になってきた。
とりあえず口が渇いたからキッチンへ行こ
『ガチャ』
『奈々~?』
って、冷蔵庫に入ってるわけない
俺ついにバカになったか?
口を潤したところで捜索開始。
トイレもお風呂場も居なかった
『まさかベランダから落ちた‥?』
そうだ!奈々はさっき洗濯を干してた気がする‥
僕は額に汗をかきながらベランダから下を覗いた。
『‥‥よかった。死んではいないみたい』
安心した俺は冷静に考えることにした。
『どこいったんだよ、あのバカ』
あぁ。一つだけ探していない場所がある
そう、俺の寝室。
今から迎えに行きますか。
『ガチャ‥』
『奈々ー?』
「‥スースゥ‥」
気持ちよさそうな寝息が聞こえた。
『見ーつけた』
「ん..ぁ、廉くんぉはよう」
『おはようじゃねーよバカ』
「‥んーバカって..言わないでょ」
まだ半分寝てるのか、呂律が回ってない奈々にキスをしてやろうか。
‥‥チュ
「んふぇッ!?」
んふぇってww。
『起きた?僕のお姫様』
「お.お.お起きましたっ!」
『ならよかった』
「寝ちゃってごめんなさいッ」
『奈々のことだからどーせそうだと思ったよ?』
「・・少しは心配してくれても..」
『だって僕は奈々の彼氏だから。』
「‥?」
『すぐどこにいるかくらいわかるよ』
「///!」
「廉くん廉くん」
『なに?』
「大好きだよっ/!」
『僕も大好きだよ』
「廉くん廉くんっ」
『もう一回はなしね、』
「‥‥ぶぅ」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ものすごく心配したなんて言えるかよ
だって奈々に恥ずかしいところ見せたくないし。
だからみんなもこの事は奈々に内緒ね?