流星
第3章 ほんとに?
「先輩?
職員室あっちですよ!」
手を握られついて行った。
なんだろう…
ってか手放してほしいな…
角を曲がると先輩が手を放してくれた。
「もう…
先輩痛いじゃないですか!」
『わりぃ…』
「先輩!
職員室行きますよ」
私は先輩に背を向けて職員室へ行こうとした。
すると腕を捕まれ気がつくと先輩の大きな腕で抱きしめられていた。
「ちょ…
先輩?何やってるですか
千里に見つかったら…」
『見つかっても平気…
ちょっとだけ…
このままでいさせて…』
先輩の甘い低音にやられ、無理やり逃げる事はできない。
「先輩そろそろ…」
先輩の胸から顔を上げて先輩を見つめた。
この角度からの先輩美し過ぎる…
『そんな見つめんなよ』
そういいながら先輩の顔がどんどん近づいてくる。
私は怖くなって顔を下げた
『裕紀ちゃん…
顔あげてよ』
「嫌…」
答えるまもなく先輩は無理やり私の顔を掴んだ。
先輩の顔がどんどん近くなってくる
私は思わず目をつぶった。
すると唇に軟らかくて暖かい物があたった。
なんだろうと思い目を開けた
私は思わず先輩を突飛ばした
「キ…ス?」
『正解!
もしかしてファーストキスだった?』