井上真緒編
第1章 1
今日は、真緒の母親の葬式だった。真緒の実家は、横浜にあった。父は、子供の頃になくしたので、母一人子一人で育てられたのだ。真緒は、現在は、大手の不動産屋で働いていた。大学を出て、4年目だった。葬式には、近所の人と親戚の人が来てくれていた。親戚は、母親の田舎から出てきていたので、その日は泊まることになっていた。田舎には、真緒は小さい頃よく行ったので、お世話になったおばさんやおじさんが来てくれていた。それと、大学時代からの友人の沢尻エリと綾瀬はるなもきてくれていた。彼女たちは、真緒の親友だった。