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パパはかわら版

第7章 パパはかわら版 F

勇一「はい、そうです」
店員「ああ、ここです」
江戸時代の宿屋など、ざこねが多かったが、一家と子供たちは、それなりの部屋に一泊することになった。
初江「おお、まあまあじゃない」
良江「そうですね。ゆっくり眠れそうですね」
幸江「ざこねかと思ったけど、やっぱりお隣さんは違いますね」
時枝「なにいってんのよ。うちなんか橋龍さんに比べたら大したことないわよ」
初江「いいえ、いいえ。うちのおじさんけちですからね、自分だけ、個室で私達だけざこねなんてこともありえますから」
時枝「なにいってんの、橋龍さんがそんなことするはずないじゃない」
幸江「ほんとう、おじさんは、外面がいいからねえ」
初江「うん」
時枝「これじゃ、橋龍さんも大変ね」
勇一「奥さん、冗談ですよ。みなさん、本気では言っていませんよ」
時枝「そう」
良江「ああ、お風呂ありますか」
店員「もちろん、ありますよ。大浴場がありますから、そちらへどうぞ」
勇作「ええ、大浴場。よし、いこうよ」
勇一「そうか、よし、勇作いくか」
勇作「おう」
店員「それでは、お食事の方はどうしますか。お風呂から出られてからにしますか」
時枝「そうしてください。それじゃ、私達もいきましょう」
幸江「はい」
そういうわけで、みんなはお風呂に入った。そして、ご飯を食べて、その日は眠ったのだった。ただ、勇作と女の子たちの間で、ミッキーを見るか動物を見るかのちょっとしたいざこざなんかがあったが、大人たちは気にしていないようだった。次の日は、朝ご飯を食べたら、もう、ディズニー屋敷に行くのだ。子供たちは興奮はしていたがぐっすり眠った。

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