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狼彼氏!?

第16章 離れゆく心



『ぉか…さん……琥…は』


上手く出せない声を必死に出した


するとお母さんが、私の手を握り


「あの子ずーっとちさに付き添ってくれたのよ?」


琥が?…ずっと私に?


良かった


琥も無事だったんだ


お母さんからそう聞くと安心して大粒の涙が溢れ出てきた


安心と、琥が付き添ってくれたという…彼の優しさ


悲しくないのに…嬉しくて涙がまた溢れて止まらなかった


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