天海有紀編
第1章 1
チリ子の話を聞いて、有紀は、しょうもない女とは思わずに、どこかでうらやましく思ってしまっていた。断然、私の性生活よりも、彼女の方が正しいわと思ったのだ。今まで私は何をしていたんだろうと思ってしまった。前に、あるお笑いタレントに色気がないといわれて、1ヶ月ほど悩んだことがあったが、どうっていうことはない。自分からその色気を遠ざけていたのだと、チリ子の話を聞いて確信してしまった。有紀は、その晩は、一晩中男性観について、考えることになった。それなので、寝たのは、朝の4時だった。
「、、、作造。そう、そこ。、、あなたは凄いわ。、、、え、もう帰るの。、、、え、また来る。、、そう、それじゃ、待っている、、、」
「、、、作造。そう、そこ。、、あなたは凄いわ。、、、え、もう帰るの。、、、え、また来る。、、そう、それじゃ、待っている、、、」