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君の後ろに誰かいる

第2章 さらなる悲劇

その時だった

【『全部』と言いたがったが『ほとんど』という表現にしておこう
全部というにはあまりにも不明瞭だったからだ】


『全部………いやほとんど思い出した』


『えっ!?』
俊と葵がくいついてくる


『アレだよ、題名は《悲痛な女》
あいつらが読むまえに俺らが読んでた本だよ』


『あぁアレか!!』

『私も…思い出した!』

二人が顔を見合わせる



俊がこっちに向き続ける

『けどアレって…確か………このクラスのやつ全員読んだはずじゃ…』

『そう、だから俺の推理を言うとこうだ』


俺は高ぶる気持ちを押さえて続ける

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