同居人
第5章 それぞれの相手
「マスターごちそうさま~」
「あいよ」
私も立とうとしたけど
お腹がふくれて
立てない…。
「優…先、行ってて?」
「何で?何かあるの?」
「…恥ずかしながらお腹がふくれて…立てないの」
「え?そうなの?」
黙り込んで
下を見る私。
「…じゃあ俺がおぶってく」
「え…」
「お嬢様抱っこかおんぶ…どっちが良い?」
「…どっちも無理」
「どっちか」
「…おんぶ?」
「おんぶにするの?」
「お嬢様抱っこは恥ずかしいから…//」
「じゃあ、…はい」
優が後ろを向いて
屈んでくれた。
「…重いけどごめん」
そう言って
優の背中に体を
預けた。
「…全然重くないよ?」