同居人
第5章 それぞれの相手
「…うん」
私から優の顔は
見えなかったけど
なんだか
とても嬉しかった。
「なーちゃんがそんな風に思っててくれてたなんて知らなかったよ。…このまま片思いだと思ってた」
「なにそれ~。じゃあ優は死ぬまで私のこと好きでいるの?」
「うん」
「それはちょっと引くわ」
「えー…俺の愛、伝わってなーい…」
「重い愛はやだ」
「重くないよ?」
「聞いてると重そう」
「ひどいなあ」
今日あった
嫌なこと全部
優との会話で
消えた気がした。
私は家に帰ったら
すぐに着替えて
ベッドで寝た。
…優もおまけで
ついてきたけど。
明日は土曜日だから
日曜日の服でも
決めようかな…