
同居人
第2章 待っていてくれる飼い人
「あ、なみー!!」
遠くから
里香が私を呼んだ。
「ねねっ、ちょっと来て!!」
「なんなの、もー…」
無理矢理連れてこられた
先には菅野先輩…。
オフィス前の
椅子に腰を下ろしている。
「龍紀先輩~!!」
「ああ、春日井さん」
「なみ連れてきました~」
「ご苦労様」
「こ…これは何なの…」
「だーかーらー、私が龍紀先輩をご飯に誘ったら二人きりもなんだから…ってことで、龍紀先輩が私の友達一人誘ってきたら良いよ、って」
「…は…あ…?」
「じゃあ行こうか?」
流れに流されそうに
なったけど
優に連絡しなきゃ!!
…っていうことに
気付いた。
「あの…すいません。ちょっと失礼します」
