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『和樹は…あたしとえっちした時、気持ちよさそうだった』




「抜いてたしな」





『それって、和樹は得したってことだよね』




「…」





『あんたは…あたしに触るだけで…何にもしないでしょ？』




「…」





『そんなのであんたは…何か得してるの？』




直也はあたしの目を
まっすぐと見たままだ




『得なんて、してないでしょ？そんなことなら、もう脅したりしないで…声、消して…』




「つまり…」




直也は、少し間を開けた





「俺が得するようなことすれば、"脅す"のも道理ってわけだ」



『…』





「じゃあ得すればいいんだな、美咲は、それを所望すんだな？」




『べ…別に得しろとは言ってない…』



「言ってる。俺は"声"は絶対消さないから、理に適うためには俺が得しなきゃだめなんだろ？」



なんか、言葉が難しい…


"利益"とか使うんじゃなかった…





直也は少し体を寄せ、あたしの耳元で囁いた






「んじゃ…美咲が俺を、気持ち良くさせてよ」