向かいのお兄さん
第16章 合コンなんて
『何で…合コン行かなかったの?』
「気分だ気分、金ももったいないし」
『けち臭いな』
「倹約家と言え」
すると直也は、下ろさてせいたあたしの手を離した
「で、何泣いてたんだよ?」
『は?泣いてないっすよ』
おわ
直也の顔に苛立ちが見えた
「言ってみろよ」
『だから、泣いてないっつってんだろ馬鹿じゃないの』
「ほお…」
直也はあたしの顔を掴み上げると、グイッと自分に引き寄せた
「なんなら、そのしょっからい目ん玉、ぐちゃぐちゃになるまで舐め回してやろうか?」
『い…痛そうなんで結構でしゅ…って、あっ!!』
直也はあたしの背中と足元に手をやり、ひょいっと抱え上げた
『ちょっ…え!!?///』
あたしの足に掛かっていたサンダルは、ちょうどバタンボトンと玄関に落ちた
あたしは抱っこされたまま、部屋の奥へと連れて行かれた