向かいのお兄さん
第18章 御恩と奉公
それから毎週日曜日が、直也主催の勉強会となった
「あ、また遺伝の計算間違えてる」
直也はあたしの答案に、赤ペンで採点していく
『…そこの分野、わかんない…』
「いいか、遺伝子の組み替えってのは滅多に起こらないんだ。珍しいから、その出現率も低い。ここでは?」
『…10%』
「分数に直すと?」
『10分の1…』
「それを掛けりゃいいんだよ」
思っていたよりも、直也は真剣に教えてくれた
そこはびっくりだ
『あ、7:1:1:7か』
「正解、よく出来ました」
直也はあたしの首筋をペロッと舐め、服の下で胸を揉みだした
やっぱり、こういうところは相変わらずだけど…