向かいのお兄さん
第24章 今この時間
「おぉ…神崎君かい…君はいつもいつも…」
そう言いながら、お爺さんは一旦中に入っていった
…いつもいつもって…直也って頻繁に鍵無くすのかな…?
少し疑問に思っていると、お爺さんが鍵を持って出て来た
「半年に一回は無くすから…ちゃんと作り溜めしてるんだょ」
『ありがとうございます』
半年に一回とか…なかなかだな…
あたしは鍵を受け取ると、また直也の腕を引っ張って連れていった
「神崎君も…強情そぅながぁるふれんどを持ったんだなぁ…」
お爺さんはまた目をショボショボさせながら
部屋に入っていった