テキストサイズ

向かいのお兄さん

第25章 聞いて




『ほら…運転できる』




「…うん」




複雑だろうな


本当に記憶がないのに、何で自分は運転できるのかって…



それを考え出したら



あたしや和樹が言ったことが、本当かもしれない
という結論に行き着く




自分の記憶が


消えているのだと…






でも今は


そんなこと、考えてほしくない





『△△町にある、第一公園に行きたい!!』



「え、あ…わかった」




直也はハンドルを切ると、行き先を定めたかのように
まっすぐ進んだ





今は考えないで…






記憶がなくても



あたしは直也が…











ストーリーメニュー

TOPTOPへ