向かいのお兄さん
第25章 聞いて
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着いた場所は、第一公園の小さな駐車場
第一公園は広いから、いくつも駐車場があって
ここもその中のひとつだ
「下りる?」
『うんっ』
あたしも直也も、車から下りた
まだ寒い
小さい頃は温かい時期にしか遊びに来なかったため
青々と茂る辺りの植木しか知らないが
今は全て、散ってしまっている
「ここは…直也の実家に近いよね」
『うん、小さいときに何回か来たことあるし』
「ほんと?
じゃああたしと一緒だね」
あたしが微笑むと、直也ははにかんだ笑顔を見せてくれた
そのまま、公園の散歩コースを歩いていった