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向かいのお兄さん

第5章 日曜日にまた





『え…冗談ですよね?』




《冗談言ってもしゃあないじゃん》




『ま…まぁ、東大なら落ちても仕方ないよね、ははは』




そうだよ


もしかしたら馬鹿の癖に受けるだけ受けてみた~みたいな感じかもしれないしね





《落ちたっつか、電車乗り間違えて試験受けらんなかったんだぞ?
マジ悔しかった》





お馬鹿さんだ!!






『いや、何にしても、教えてくんなくていいから。邪魔だけはしないで』





《そうか…?
全国模試、二桁の時もあったけど》




『あ…それは校内順位ですね?』




《違うって、全国》






『…』




こいつ、はったり噛ましてんじゃないだろうか?





《それでも…教えなくていいか…?》





少し寂しそうな声をしてそう言うので

めっきり断り辛くなった






『…わかった、じゃ、教えて』





《はっ、仕方ねぇなぁ》






どっちだ!!







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