向かいのお兄さん
第34章 介抱してやる
「こんなしょうもない集まりなんかで、
命張ったりすんな」
『…』
命?
と首を傾げると、直也は握っていた手の力をさらに強めた
「一気飲みだって。
あれでコロッと逝っちまうやつだって少なくないだろ?」
『…じゃあ…ストリップしとけって言うわけ?』
「当たり前だ、ってかストリップ見たかった」
こいつ…
「それにさ…」
直也は目も合わせずに
もう少しあたしと距離を縮めた
「美咲が死んだら…
俺、泣く…」
『…///』
泣くだけ?
と聞こうか迷ったけれど
やっぱり何も言わないで
あたしは直也を抱きしめた
『うん…ありがと…///』
酔っていると
抱きしめていても
気持ちが良かった