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向かいのお兄さん

第7章 はじめまして



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だいぶ日も暮れかかり、そろそろ仕事を切り上げようかと思っていた時だった




「直也、何してんだ?」




「ん?ああ、和樹(カズキ)か」




直也は椅子に反対向きに座りながら、携帯を打っていた





「メールだけど」




「知ってるって、まだ仕事中だろー」




和樹という男は、直也の後ろに座って携帯の中身を見てみた





〔どういたしましてー〕




「誰とメールしてんの?」



和樹は直也の肩に顎を乗せ、ウガウガと聞いた





「んー、誰だと思う?」




直也がその文章を送信し、しばらくしてから返ってきた





〔From:みさき〕




「みさき?松浦さんとこの?」



「うん」




「その子とお昼にぶつかったわ、…ってかお前、何で美咲ちゃんのアド知ってんの?」








〔まじびっくりした!!じゃあね(>艸<*)〕





「何が?」




和樹は直也に尋ねるが、直也は応えずにメールを打つ





〔そんなことより、オナしろ〕



「送信」




「!!?
お前、どんなメールしてんだよ!!??」



和樹は驚きのあまり、直也の頭をバシバシと叩いた








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