テキストサイズ

第5章 消毒



自分でもびっくりするくらい傷は腫れていて


青紫色で



なぜか乾いた笑いがこみ上げてきた


そいつは何も言わず頭を撫でた


何故か涙が出ていた


辛かったこと、捨てられたこと

全部を思い出し初めて人の胸のなかで泣いた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ