高校生になって
第9章 あなたは私のパートナー
「うわー
もう、男子たちやってるね!!
九条先輩カッコいい♪」
「風花………藤木くんは?
先輩ばっか見て」
呆れる私にもっと呆れる風花
「目ではちゃんと見てるわよ!!
声に出して言えないだけ。
そんな乃亜はどうなのよ?」
「ちゃんと見てるよー
もちろんカッコいい♪」
あっそ
と聞いてきたくせに
雑な返事
(もぉー、ノロケ話みたいぢゃん)
「ほらそこ!!!
アンタ達マネでしょ?
ちゃんと記録とかしないと」
「「すみませんっ」」
(三沢先輩こわー
こんなに美人なのに彼氏ができないっていうのはこの性格のせいか……)
「記録ってどんなことするんですか?」
「記録はね、ドリブルの上手さとか
シュートの入る確率、それとキレがあるかどうか。1年の男子だけでいいわ」
(そんなことするんだー)
「あっ、それと
1人5枚くらいのタオルと
2本の水かポカリ絶対持っててよ!!
だれが誰に渡すか決めるわね。
まず、1組の由紀ちゃんは吉見くん
…………………………
そんで2組の風花ちゃんは藤木くん
乃亜ちゃんは早灘くんね。
(わぁ。奇跡的に一緒になった!!)
やったね
と言う風花に抱きついた
よしっ、相手の人には
5分休憩に必ずタオルと飲み物を
渡すこと。あと、マネだからって仕事なめないでね」
はいっ!!
(こわっ……)