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真夏の雨

第4章 桜さん

桜は、パソコンに画像を落とし込み
桜餅を食べていた。



桜餅を片手に
ベランダから空をみた


また
雨が降りだしそうな予感がした


洗濯物を取り込み
リビングのソファーに

足になにかを踏みつけた
はい?
見ると指輪だ


こんな洒落た指輪を桜は持ってないし

隣の君だね。


封筒に入れて
颯爽と玄関へ

桜が出たと
同時に君が出てきた


シャネルのにほい
さっきとは
また違う感じだった



あーこれ
落としたよ。と投げた



君は、受け取り


「桜さん、(笑)さっ…さんきゅぅ」



桜は、片手を挙げて
首を横に落とした


君は、颯爽とフロアーに降りた。




今更 名前で呼ばれても
なぁんとも思わない桜は
表札を見上げ黙って部屋に入りました。

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